2011年11月13日日曜日

主人

ブログに主人のことも書きたいなと思っていたが、なかなか時間がなく、ようやく書こうと思う。

主人と結婚して、今度の11月22日で4年目になる。

私は30歳、主人は28歳で結婚した。

私が29歳の時に職場で出会った。

仕事の接点もなく、話す機会もなかった。

初めて話したのが職場の飲み会で、彼が相当酔っぱらって笑い上戸になっていた時で、その姿を見て、即、
「ないな」と思った。

つまり、この人と付き合うことはないなと思った。

私は、父が酒飲みで、人に絡むタイプだったので、酒飲みの人は論外なのである。
彼もそういうタイプだと思った。

ろくに話もせず、終わった。

彼との関係は職場の同僚のままのはずだった。。。

しかし、人生何が起こるか分からない。

夏、母の初盆で帰省した私は、部屋でゴロゴロしていた。
そしたら、無性に彼と話してみたいと思ったのだ。
その飲み会以来、まったく話さなかったのに、である。

考えた。
本当に話したこともないし、どんな人か分からない。
もしかしたら彼女がいるかもしれない。
年下だしなぁ。
そもそも一生話すことがないと思っていたから、連絡先さえも分からない。

どうしよう。

でも、別にどんな人か興味があるだけで、ただ話すのは迷惑じゃないし、帰ったら話してみよう。
そう思った。

お盆明け、たまたま渡す書類があり、それを渡すついでに思い切って話しかけてみた。

「夏休みはどんな感じで過ごしたんですか?」
たしかそんな感じだったと思う。
彼は、
「はぁ、まぁ」
みたいな感じで、書類を見るばかりで、私と話す気がなさそうだった。

「そういえばもし良かったら、メールアドレス聞いてなかったので教えていただけませんか?私のお教えするので、良かったらメールください」

ここだけは考えていた。
赤外線の受信方法は知っていたが、送信の仕方がわからなかった。
それに、赤外線の送受信で交換すると、それで終わってしまって、その後、メールのやり取りがないかもしれない。
だから、彼に返信してもらって、そこからメールのやり取りができるように、その場でメモ用紙にアドレスと電話番号を書いて渡した。

ここら辺の彼の反応は、私も緊張していたため覚えていない。
まぁ、メモ用紙は受け取ってくれたが、あとはそそくさとその場を出ていってしまった。

今思うと、彼はどう思っていたのだろう?

いきなり突然メールアドレス教えてほしいと言われて・・・。

その日の夜、家で私はメールが来るかとても気になって、携帯をやたら気にしていた気がする。

22時半過ぎにメールが来た。

彼からだった。

嬉しかった。

たしか、内容は、今、仕事が終わったところ的なものだった。

翌日も夜、メールのやり取りをした。

彼の趣味のアウトドアのBBQの写真が添えられていたものだった。

そんな感じで、毎日メールをし、会うようになった。

彼といると、なぜか安心感があった。

もっと一緒にいたいと思った。

いつから付き合ったのか、正直不明である。

ただし、ここで問題があった。

私も年齢的には結婚もしたい。

彼にはそこだけは予め伝えた。

申し訳ないけど、私ももう30だし、次付き合う人とは結婚したいと思っている。

彼がその時どう思ったか怖くて聞けなかった。
でも、彼は、自分がこれと決めた人とは固いよ。みたいなメールはもらった。
どういう意味か分からなかったけど。

そして、もう一つ、年齢以上に大きな問題があった。

私の場合、何と言っても、父親の存在がネックだった。

父に付き合っている人がいる。
と電話で言ったら、

両親共々、先に秋田に来て挨拶をするのが礼儀だろ。そうでなければ、許さない。

・・・とまぁ、昭和を通り越して、江戸時代ばりの固さである。

彼に言うか迷ったし、親友にも相談した。

結局、私は、これを聞いて怯えて去る人ならばそれまでだと覚悟した。

彼に伝えたところ、
じゃあ、親に言ってみるよ!と、拍子抜けしたくらい、それはそれはあっさり快諾してくれた。

結局、付き合って2週間位で彼のご両親と、そして、9月のお彼岸に私の父と挨拶し、結婚を前提としたお付き合いが始まった。

そして、11月22日に晴れて入籍した。

付き合って、たったの3ヶ月。

結婚には、

フィーリング
タイミング
ハプニング

があるという。

あの時、話しかけてなければ、
そして、私が彼と同じ職場にいなければ、
さらには同じ職業に就いていなければ、
もっと言うならば、彼が、私が生まれていなければ、こうなることもなかった。

そう考えるとやはり運命なのだと思う。

生まれた年も違うし、まったく交錯することがなかった私たちだが、色々な経験をし、出会いを重ね、たくさんの人間がいる中で出会った。

あの時私たちはこの出会いを手繰りよせ合ったのかもしれない。

私は、かなりの慎重派だし、よく考える人間だから、あまり直感で動くということがない。
事象の背景や要因、傾向と対策を熟慮して動くタイプである。

ただ、彼との出会いだけは、何か見えない力というか、そんなものに引き付けられ、気づいたら結婚していた。

私は、もし結婚するならば、世界で一番大好きな人にたくさん愛されて結婚したいという夢があった。

そして、平穏で愛情に満ちた家庭を作りたいと思った。

彼はそれを叶えてくれた。

彼は、やはり誠実だなと思う。
真っ直ぐというか、人を裏切らない。
あの時感じた安心感、居心地のよさは今も変わらない。
いつも私を気遣ってくれる。

仕事も一生懸命頑張っている。
今も成果を出しているし、これからの彼の仕事にプラスになるだろう。

家事炊事も不器用ながらやってくれる。
料理、洗濯、掃除、ごみ捨て。

そっちの面倒も見てくれる。
そっちもちっちぃが好きである。

アウトドアの趣味もたくさんある。
夏はBBQ、冬はスノーボード。
車に自転車にたくさん。
そして、彼が行く場所に私を必ず連れていってくれる。

結婚して4年。
まぁ、喧嘩はしょっちゅうだし、イラッとすることもある。
離婚するー!と私が一方的にキーッとなることもある。

でも、私は、彼が大好きである。
それが大前提なのである。

彼のおかげで、可愛い可愛い宝物のそっちにも恵まれた。

彼に対して、揺るぎない愛情と絶対の信頼がある。

それがなければ、夫婦はやっていけないし、日常を生活することはできない。

彼と一生一緒にいたいと思える。

人生、本当にあっという間なのかもしれない。

だからこそ、いつもこの人と寄り添って、同じものを見て笑い、美味しい物を一緒に食べ、ずっと仲良くいたいと思う。

まだまだ、たくさん話したいと思う。

今の幸せを大事にしたい。

当たり前のことが実は何よりも大切で、有り難いことなのだ。

彼といられることの運命と奇跡に感謝したい。

あのお盆の日、
彼に話してみようと思った日、
3月に亡くなった母が私の背中を後押ししてくれたのだと思う。

神も仏も信じない私だが、これだけは母の娘を想う仕業だったと信じたい。

母に彼を見せたかった。

涙を流し、どんなにか喜んでくれただろう。

お母さん、私はおかげで幸せです。

彼と頑張るから。

見守っていてね。






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